運動不足や偏った食生活、ストレスや自律神経の乱れなど、便秘の原因にはさまざまなものがあります。大腸や直腸などの臓器に何らかの異常がある器質性便秘の場合は、病院での治療が必要となりますが、女性を中心として日本人の多くが悩んでいる機能性便秘では、自然なお通じを促す腸内環境を整えることが最も大切なことであると言われています。

人間の腸のなかには、何百兆個ともいわれる腸内細菌が生息しており、食べ物を摂取して消化吸収されたあとに、老廃物や有毒物質とともに便として排出するために作用しています。腸内フローラとも言われる腸内環境は、常に一定に保たれているわけではなく、善玉菌、悪玉菌、日和見菌が勢力争いを繰り返しています。

善玉菌が優位な状態では、酢酸や乳酸菌が生成されるとともに腸内が弱酸性に保たれることもあって、スムーズな便通が訪れます。一方、悪玉菌に支配されると腐敗物が多く生成されるとともに、発がん性物質を含んだ便が長い間腸に留まることで、健康を害する原因になることがあります。また、タンパク質やアミノ酸の分解が活性されることで有毒物質や有害ガスが発生し、そのことが腸のぜん動運動を妨げて便秘の原因となるのです。

便秘は、腹痛やお腹のハリだけでなく、肌荒れや吹き出物、口臭や体臭の原因になるため、女性の大敵と言えるでしょう。便秘の解消には、腸内環境を善玉菌優位の状態にすることが不可欠であり、善玉菌の代表格である乳酸菌やビフィズス菌を増殖させて働きを活性化する必要があります。